人柄が味になるドレッシング

高祖工房　主宰　堤　明美さん

 

自身の武器で明日を夢見る女性がいた。

 

将来が不安視される現在、いわゆるサラリーマンとして働き続けることは、企業のリスクを考え

ると難しくなっています。そこで、2年前から独自の製法によりドレッシングを作り・販売する、

自立した女性をご紹介します。出身は長崎県諫早市。福岡市内のレストランに勤めていた頃からドレッシング作りは行っていたそうですが、レストランの閉店に伴い、オリジナルのドレッシング作りで今後の生計を立てられないものかと考えた末、2年前に立ち上げたのが「高祖工房」。縁在ってこの糸島の高祖に居を構えられることになり、この地にあやかって名付けられたものです。ドレッシングのコンセプトは「なんにでも合う、なんにでも使えるソースドレッシング」。野菜嫌いのお子様もサラダが好きになる。温めてハンバーグにかければ本格レストランの味に。高祖工房のソースドレッシングはいろんな料理に使える万能ドレッシングで、毎日使っても飽きのこない味です。ドレッシングは2種類あって「和風ソースドレッシング」と「中華ソースドレッシング」。早速試食？してみたのですが、サラダにも肉料理にも合い、古き良き時代のレストランで味わったような食欲が増す味付けでした。極端な話、ご飯のお友としてもおいしくいただけます。購入方法はNET販売や「糸島くらし×ここのき」「ファームパーク」「伊都菜彩」「木の葉モール」などでお求めできます。取材後に偶然「木の葉モール」1階で販売する堤さんにお会いしたのですが、なかなかの盛況のようでした。

　一人で起業するということは大変な事です。地元の自然を愛し、地元の方々や「ここのき」の野口さんの援助なくして出来なかった事だともおっしゃいます。また一日で最高100本を作るのが精一杯だそうで、大量に作れる工場生産と違う手作り感が人気の秘密でもあります。

　長崎の諫早は有明海に面しているとはいえ、海といえば干潟のイメージしかなかったので、美しい海や山に囲まれた糸島が大のお気に入りで、暇さえ在れば気の合った仲間と、近くの井原山に登りながら、途中で見つけた植物の話などをするプロセスを心から楽しんでおられます。何となくドレッシングの味にもそのお人柄が出ているように感じました。

 

高祖工房

糸島市高祖６９５－１

TEL＆FAX０９２－３２３－８０１７