自然を愛する心やさしき木彫家

木彫 博文 主宰 柴田 博文

 

糸島くらしを満喫するジャン・レノがいた。

 

映画「レオン」でトップスターの地位を確立したジャン・レノはフランスの俳優として有名ですが、糸島に住むジャン・レノこと柴田さんは、北米スタイルのスピリッツを大切にし、憧れライフを実践する心やさしきオジサンでした。柴田さんの北米スタイルは以前、輸入住宅会社の営業をされていた事にあります。その当時幾度となく北米に研修旅行へ行く度に、大自然の雄大さの中で真っすぐにのびる原生林の美しさや北米の材木を存分に使ったおしゃれな住宅に感銘を覚え、いつか自分の城を景色の良いところに築き、自然木が

香る空間づくりの中で生活したいと思うようになったとか。その後、脱サラして木彫作家になられたのですが、きっかけはカナダで出会ったチェーンソーを駆使する家具職人だったようです。まったくの独学で始められたという作品を拝見させていただきましたが、どの作品も迫力があり、1本の木からその枝ぶりや木目を上手に活かした一本彫りの力作揃いでした。私が評価するまでもなく、数々の賞を受賞され、なかでも福岡県知事賞は何度となく取られています。趣味はスキンダイビング。ご本人は素潜りとおっしゃっていましたが、活きの良い魚を銛で仕留めて美味しくいただくのが最高のごちそうだとか…。

それを裏付けるように、工房には90cmもあるヒラメの魚拓が貼られていました。糸島に来られたのも、生まれ育ったふるさとの大自然の中で、のびのびと自分らしい作品がつくれたらとの思いだったようで、だからこの志摩町に工房兼ギャラリーを構えられたそうです。当然こだわりの北米スタイルは貫かれており、ゆるやかな石畳の坂を上りながら垣間見えるギャラリーの景観は、糸島にはない異国の風情を漂わせています。ギャラリーの広さもさることながら、自然木と真っ白な漆喰とが調和した住居兼用の吹き抜け空間は、憧れの輸入住宅に観られる素敵空間でした。こんな所で創作活動ができるなんて、なんとも羨ましい限りです。

柴田さんは現在、木彫の教室もされています。生徒さんの作品を工房で拝見させていただいたのですが、さすがに完成度が高く、感嘆しきりでした。教室はこの場所で行われていますが、その他福岡市の文化サークルでも行われています。

 柴田さんの作品は多岐にわたり、オブジェから椅子やテーブルなどの家具類、木棚、看板、その他小物まで多彩です。また、注文受けされて作られることもあるそうです

 

木彫 博文

糸島市志摩桜井1052

TELFAX092-327-3139

 

授業時間

Aコース 月払 10,000円(月4回まで)

Bコース 各回払 3,500円(材料費別途)

※入会後、コース変更は可能です。道具は貸出しも可能。ご相談下さい。

 

ギャラリーの素敵な空間
ギャラリーの素敵な空間