「糸島」で、孤軍奮闘の情熱P

個人音楽イベントプロデューサー 山北 順二(風下スミト)さん

 

音楽性と人間性に惚れなきゃやってらんない。

 

初対面の方なら誰しもこの人物は何者だろう?と思うに違いない。素浪人?小説家?作務衣に雪

駄履き。どこまでも伸びた髪。片手に焼酎グラス。それはあくまでもその出立ちにある。若い頃の話などを聞いているうちに何ら私たちと変わらない音楽好きのおじさんである事が判明するまでに、少し時間がかかりましたが……。

 音楽にのめり込むようになったのは、たまたまラジオから流れてきた岡林信康( 6070年代を代表するフォークの神様)のデビュー曲「山谷ブルース」を聞き衝撃を受けてから。当時の人気番組「11PM」で20万円で全国どこへでも行くということを知り、福岡労音にコンサートの開催を相談。ところが断れてしまい、山北さんご自身が主催して念願のコンサートを開いたのが85年の5月の事。場所は当時の糸島郡公会堂だったとか。それをきっかけに、個人でコンサートをプロデュースするようになったと言います。友部正人さんとは親交が深く、前原の「古材の森」で2回コンサートを開かれています。友部さんについては若い方はご存知ないかと思いますが、テレビに出る事が少ないため知名度は低いものの、真島昌利や佐野元春などに影響を与え、「たま」のメンバー知久寿焼は、高校生の頃から友部宅に出入りしていたそうです。コンサート当日は東京から来られたお客さんもいたそうで、世代を越えた熱い会場になったようです。プロデュースを始めて20余年。その他にも、過去にいろいろなミュージシャンを呼ばれており、その中には「加川良」「西岡恭蔵」「豊田勇造」といったそうそうたるメンバーがいます。

その間、せっかく開催にこぎ着けても、人が集まらなければ成立しない作業なので、とても心労が多かったようです。それでも過去に繋がりがあるのに知りあっていなかったり、その度に違う出会いがある事を楽しみにもされています。

 いま注目されている方を上げていただいたのが、沖縄民謡歌手の古謝美佐子さん。伝統的な民

謡や情け唄と呼ばれるしっとりと情感を込めた島うたを得意とする唄い手さんだそうです。また、

秋田出身の「友川カズキ」さんにも注目されているそうで『生きてるって言ってみろ』という曲がおすすめだそうです。そして、山北さんが応援しているのが地元の「原口純子」さんと「深水郁」さん。原口さんのブルースが好きで、色っぽいギターの音色と心の奥底にささやきかけるような唄声がたまらなく良いそうです。深水さんは、「コンテポラリーわらべうた」とも呼ばれるオリジナル曲のピアノ弾き語りで、活動の場を全国に拡げている注目のミュージシャンだそうです。まだまだ呼びたい方はたくさんおられるようですが、今後もできる限りこの糸島に呼んで、皆さんと一緒に楽しめたらとおっしゃっていました。2005年4月に始めたライブ「うたの風の中で」は本年5月に13回目を終え、現在、秋に行う予定の14回目に向けて「フォーク界の長老」と呼ばれている唄い手と交渉中です。

 

風下スミト

「風下スミト」という名前で原発反対のうたを唄っていたという山北さんに「どうして反対な

んですか?」と聞いたところ、「26年前に証明されたように、あったらいけないものですから」

との回答でした。

 

山北 順二

糸島市島小金丸2087-17

 連絡先 090-4475-8477

 

★原口純子さんと深水郁さんのCDご購入をご希望の方は、山北順二さんへご連絡ください。

 

http://tomoaki116.jimdo.com/

 

 

LOVE SONGSⅡ LIVE2010

原口 純子

なしのつぶて

深水 郁