ダイコック 主宰 斉藤 大

年齢をまったく感じさせない『スーパーモデル』

 

一見すると普通の優しそうなおじいちゃんにしか見えない斉藤さん。お年をお聞きすると80歳との事。失礼ながら、80歳にしては肌がつやつやされ、大きな福耳の元気そうなおじいちゃんというのが初対面の印象でした。しかしながらお話を伺っていくうちにまあ~そのスゴイこと。速射砲のように次ぎから次へ話されるスピードもさることながら、探究心+行動力+バイタリティは、そんじょそこらの若者よりお達者です。一体このパワーは何処から来ているのか興味津々です。

生まれは長野県でお父さんの仕事関係で幼少期を過ごされたのが中国の天津。終戦直前の帰国先がここ糸島の地。糸島歴は今年で66年になるそうです。ご自分の事を「遊び人」と言われるので、その真意をお聞きすると、60歳の定年後に「教室とかはしたくない。あくまで遊びで始めた。」ものが陶芸だそうですが、たまたま巡り合えた掘り出し物の窯を購入して、作風や火の加減など初めての体験にも関わらず、すべて独学でマスターされたそうです。もちろん多くの失敗を重ねながら試行錯誤されたようです。その後繰り返し制作をされ、窯元として名付けた名前が「大黒窯」。現在はアクセサリー業と燻製も作っている関係で、「ダイコック」の斉藤さんと名刺に記されています。このアクセサリーという道に入られたきっかけは、遺跡発掘から出土された勾玉に魅せられ、これまた独学で試行錯誤されながら作られたとか。現在、貝細工と真珠を組み合わせたものや陶器片を使ったアクセサリーを作られています。

とにかく何を行うにも自分自身で会得してからという斉藤さんの探究心や行動力のルーツが知りたくてお聞きした所、すべてはお父さんの影響だとか。お父さんが他界されるまで、モノづくりのいろはから、ご一緒に作業されながら学んだそうで、とにかくその多才というか多芸ぶりは、お父さんから息子である斉藤さんに受け継がれた尊い財産であるような気がします。斉藤さんは、出会いの中でその体験を活かしたボランティア活動をされる事もあるそうで、自分の知識やモノ作りが皆さんのお役に立つことが何よりうれしいおっしゃいます。いくつになってもどん欲に吸収し、学ぶ姿勢こそが人を惹き付ける魅力だと、つくづく感じました。

斉藤さんの多才ぶりを少しだけ紹介すると、あのサンセットライブの受付をしたり、通算13回もコンサートに足を運んだり、以前本誌で掲載させていただいた山北さんの紹介でTVコマーシャルにモデルとして出演されたりと、実に幅広く活躍されています。特にレゲエとボサノバのリズムが大好きで、夢は「イパネマの娘」の発祥の地ブラジルのイパネマ海岸にあるカフェ「イパネマ」に行って、譜面入りのTシャツを買うことだそうです。

 

ガラス工芸(トンボ玉)貝・陶磁器片アクセサリー

ダイコック

福岡市西区今津4798-116

TEL092-806-2149

※電話連絡の上、お越し下さい。